20090303

えんぶり特集③

2月15日(日)さらにつづき

お宮参り後、小中野えんぶり組一行は長者山へ。
一行といっても子供たちは帰宅。
バスには大人たちだけが残っています。
辺りはすっかり夜中です。


何やら表情のゆるんだ人たちがたくさんおります。
特にだらしない表情をのぞかせるピンクスウェットの余一氏。

右から親方のノリさん、トオルくん、オカダくん、
マリコさん、カンタくん(20080731参照)、余一氏、
タケダさん、ユタカさん、アッキーくん。
ユタカさんは残念ながら被って見えてませんね。

これは何かと言うと、
17日の早朝に長者山新羅神社で行われる「奉納摺り」。
どのえんぶり組もその年の奉納摺り一発目を早くかましたいところ。
その順番待ちをバスの中、徹夜でしているのです。
(もちろん飲みながら)

最低10人いなければ順番が降格されてしまうということ。
どうにもこの10人というのは結構シビアな規律でございまして、
なんとトイレに行くにも現場10人をキープせねばならないのです。

現に小中野えんぶり組が長者山に到着したときには3番手でしたが、
2番手のえんぶり組の人数が足りず3番手から2番手に昇格。
つまりこのとき奉納摺り2番手をキープしているところなのです。

決してただ飲んだくれているわけではない。

と余一氏は苦しい言い訳をしていましたが、
一般の方々が知らぬところで起きている熾烈な争い(?)です。

この10人という数字も決して適当な勘定ではなく、
太夫3名、笛吹き、太鼓、太鼓背負い、手平鉦、歌い手、
旗持ち、親方と、えんぶりが出来る人数を意味しています。

うーん、さすが重要無形民俗文化財…
そして夜は賑やかに更けていくのであります。