20100929

稲刈り終盤

先週末の模様です。

田村家の稲刈り、
土壇場で修一郎さんの決断が180°変更され、
広い田んぼはコンバイン業者を頼むことになりました。

従ってあと田んぼ1枚の稲刈りを残すのみ。

田んぼへ向かう田村ファミリー。

例年通り、稲刈り機(バインダー)の操作は祖父の修一郎さん。

余一氏の仕事は、
刈られた小さな稲束をまとめ、さらに大きな束にしていくこと。

いつものことですが余一氏はこういう作業時は軍手をしません。

稲わらは皮膚とこすれるとすごくかゆいし、ヒリヒリする。
だけどこの感覚というか、稲の反撃というかを、
ちゃんとこの体に刻みたい。

稲の方はぶった切られてるわけだからね。
こっちが無傷でのうのうと収穫するのは悪い気がするんだ。

これでフィフティ・フィフティだ。

という理由のようです。

大きく束ねた稲はさらに天日干し場所まで運ぶため、
トラックに積み込まれます。

そして徐々に田んぼは殺風景になっていきます。
あの水で溢れていた瑞々しい田んぼが懐かしくもあります。


20100928

yamaanもそろそろ終盤 その2

続編です。
yamaanの無農薬、無肥料トマトもたくさん実り、
そろそろその生命も終えようというところ。

夕方に撮影したので暗くてすみません。

おそらく最後の収穫になるであろうyamaanトマト。
余一氏、何気にハサミに力がこもります。

ほんとは朝に収穫した方が甘みが多いんだけどね。

ではなぜ朝に収穫しないんですか、余一氏。

あたりもすっかり暗くなる頃、面白いものを発見。
木の切り株の間で成長したスクナカボチャ。

ある意味、ど根性野菜ですが、なぜそんなところに…
引っこ抜ける状態でもないのでこのままにしておきました。

ミニスイカも発見。
これは捨てた種が勝手に成長したものだそうです。
うれしい不可抗力ですね。

それにしてもこんなに暗くなってしまったら、
もはやドロボーに近いものがあります。

周りが見えないくらい真っ暗になったところでこの日は終了。
しかしこんなにたくさんのトマトをどうするつもりでしょうか。

そしてなぜこんな暗いところでわざわざ収穫するのかも不明。
ほんとに余一氏、邪道な人間です。

20100927

yamaanもそろそろ終盤 その1

最近はめっきり寒くなりましたね。
日が暮れるのも早くなりました。
どうやら私がもっとも嫌いな季節、冬が近づいているようです。

いつも暖かったらその有り難みが分からないでしょ。
寒い冬があるから夏が引き立つんだ。

そんなことを言う余一氏はyamaanへ。
収穫の終盤を迎えているようです。

彼が手にしているのは「マクワウリ」というメロンの原種。

これは私も試食させてもらいましたが、
この品種は素朴な甘さで、ほのかに苦みも残る感じ。

フルーツと野菜の中間のような感じでした。

植え付けも遅く、集中豪雨により水浸しにもなりましたが、
ようやく実をつけるに至りました。

なんかさ、yamaanの作物たちって、
寒くなるにつれてどんどん実を付けてるような気がする。

「そろそろ俺の生命も終わるな」
「子孫を残さねば」

っていう感じ。
実を付けるかどうか心配だった品種たちが、
この寒さでどんどん結実して来る。

おそらくこの時期、
自然界では冬を前にラストスパートが行われてる。

ミツバチも蜜をかき集めようと、必死で花々の間を飛び交う。
それに応じて植物は受粉を繰り返し、
結実してあらゆるパワーをその実に集中させる。

俺がやってる超放任自然農。

不耕起、無農薬、無肥料でも、
なんだかんだで収穫出来るのはそういうことな気がする。

結局、頑張るのは人間じゃなくて、その植物自身なんだ。

それぞれの作物が、
その寿命のもと、ペース配分をして生きている。

うーん、
つまり今が一番彼らが本気を出しているときなんだなぁ。

余一氏は何か光明が差したかのように、
目を輝かせて私に訴えていましたが、
私にはいまいちピンときませんでした。

さてこちらは日常生活ではあまり見れない珍しい植物。
綿花です。

我々が普段よく身につける綿衣類はこの植物が原料です。

こちらも綿花。
なぜ同じ株から色の違う花が咲いているのでしょうか。

余一氏によると、
綿花は初めに白い花が咲き、それがピンクに変化。

それがしおれると「えっまた咲くのかよ」というような、
とても大きなツボミがつくとのこと。
そのツボミの中にふわふわのコットンが出来るそうです。

これはもちろん食べれないんだけど、
俺らが普段着ている綿素材ってものが、
どんな植物から出来るのかなって興味があったんだ。

こうしてみると観賞用にもいいね。
花がすごくキレイだよ。

そのように言う余一氏は、
いずれはこのオーガニックコットンで、
自分が着る服も作りたいとのこと。

私は古着屋で買う方が安くて早いと思います。

20100926

稲刈り徐々に

先日の模様です。
田村家の稲刈りが徐々に始まりました。

この日は一番小さな田んぼを稲刈り。

天候が優れませんでしたが、
午後の晴れ間をついてササーっと終了。

私は手伝いたくないので、
作業のサワリだけ撮影して退散しました。

最近の君はまるで忍びだな。
そこに居たかと思えば一瞬でどこかへ消える。
ちょっとすごいと思ったよ。
俺の作業はちっとも軽減されないけど。

と余一氏は嫌みをかましてきます。

しかしちょっとした朗報が。

今年の田村家の稲刈りは、
コンバインを依頼しないとのことでしたが、
突然それが覆りました。

例年通り、広い田んぼエリアの稲刈りはラクチンです。
つまり私は手伝わなくてもいいのです。

まったく…うちのジジイときたら…
コンバインを頼まないって言うからやってきた準備…
あんなに天日干し用の木々を運んだのに。
それが全部無駄になったよ。

うちのジジイはこういうことが多すぎるんだ。

未来のことを考えて行動しないから、今に振り回される。

それが家族に飛び火する。
プライドが高いもんだから絶対に謝らない。
そんでみんなアンハッピー。

と余一氏は異常に落胆していました。
今年はあの作業を普段の何倍もやってましたからね。
それがすべて無駄になるというのは悲しいですね。

しかし余一氏、私はあなたといるときは、
そんなことはしょっちゅうだということをお忘れなく。

あなたと出会って今まで。
すべてが無駄だったと言っても過言ではありません。

20100925

ジンフミネットワークBBQ

かなり遅れてしまいましたが、先週のレポートになります。

今年夏から七戸町に移住してきた、
ジンフミネットワーク(以下JFN)の歓迎BBQ。

なぜアップ出来ていなかったかというと、
余一氏がデジカメを持っていったのにも関わらず、
酔っぱらって騒いでばかりいたためです。

今回は現場に居合わせた坂本ちゃんが画像を提供。
本当にありがとうございます。

先週18日、七戸は雨だったのですが、さすが余一氏。
強引にもJFN宅のお庭にテントを張って強行。

ご覧のように地面に水たまりも発生し、
余一氏だけでなくカミハラコくんも裸足を強要されています。

この日はカミハラコくんのカノジョのヨウコさんも参戦。

JFNお手製のホイル焼きも飛び出しました。
主人自らよく働くの図。

この日は七戸町の日本料理屋の娘さん、通称ポニョも登場。
カミハラコくんお気に入りのナイスキャラだったそうです。

JFNプレゼンツ「鮭とシメジのホイル焼き」です。
さすがに30歳を越えてくるとヘルシーにも気を使います。

やみくもに肉を焼きません。

青森からはデザイナーのチバさんも参加。
チバさんはセレブなところがあるので、外には出ず、
JFNネットワークのリビングでくつろいでいました。

ポニョもお腹が満たされると早々に避難。

そして余一氏が最近ハマっているダッチオーブン料理も。

七戸の農家タダヒロさんから頂いた丸ごと1羽の鶏、
それに塩こしょうをもみ込む余一氏の図。

しかしこの鶏、比内鶏ならぬ「シナイ鶏」。
方言で「シナイ」は固いということらしいのですが、
その名の通り、大変固かったようで、
この日のスタッフドチキンは失敗に終わりました。

このあと仕事終わりのマチヤくんが合流。
というような時系列だったようですね。

相変わらずの楽しそうな感じです。
うらやましい限りです。
そんな輪に私はいつ入れてもらえるのでしょうか。

20100924

七戸の蕎麦

今日は余一氏、お気に入りの蕎麦屋をご紹介します。

七戸町の山あいにひっそりと佇む「婆古石そば」。
土・日・祝の昼の時間帯のみ営業です。

余一氏はこないだのジンフミネットワーク宅でのBBQ後、
ジンフミネットワークに連れて行ってもらったようです。

余一氏のコメントをどうぞ。

いやぁなんか体がキレイになるような食事ができたよ。
自家製の蕎麦はもちろん、
付け合わせの漬物がこれまたウマい。

サイドメニューの玄米おにぎりもウマい。
さらには、そば湯飲み放題だし。

なんか気がついたら背筋が伸びて湯のみを置いたよ。

よし、俺も蕎麦屋やりたい。
yamaanには来年、蕎麦も植える。
そんで背筋、ピンと伸ばす。

とのこと。
背筋に関しては気持ちの問題ですが、
何にしても彼の不安定なモチベーションが、
今まさに上がっていることは確かです。

20100923

シェフ町屋 後編

さて昨日に引き続き、シェフ町屋くんのパスタ作り。

ギリギリの匂いがしていたトマトジュース、
少々危険な素材がフライパンに注がれました。

あらかじめ炒められていた、
ニンニクとイタリアンパセリ、タマネギ、ツナ…
それらが混じり合い、イタリアンな香りが立ちこめます。

あとは味見をしながら味を整えます。

シェフ町屋いわく、

「放っておくことが大事ですね」
「ついついかき混ぜたくなりますがこのままでいいんです」

ということです。

そしていい感じで塩味がついて茹で上がったパスタが投入。

最後はとれたてのイタリアンパセリを振りかけて完成です。
さぁお味の方はいかがでしょうか。

シェフ町屋もまずまずといった表情です。
懸念されていたトマトジュースも問題なさそうです。

主人、ジンフミネットワークが箸で一気にかき込みます。
これには余一氏も大満足。

いやぁ、美味しかったよ。
作り方を教わりながらずっと調理の様子を見てたんだけど、
すごく勉強になったね。

俺、無類のパスタ好きなんだけど、
別に食通じゃないからレトルトで満足してたのね。

でも今回は素材から作る楽しみを教わった。
ありがとうシェフ町屋。

最近は余一氏もyamaanで採れた野菜を使って、
ピクルスやトマトソースを作っているようですし、
おそらくそれはシェフ町屋の影響でしょう。

でもね、
シェフ町屋はどうでもイイ話をダラダラしゃべるんだよ。
そこが玉にキズかな。

と余一氏は言っていましたが、
おそらくそれはヒガミというものでしょう。

20100922

シェフ町屋 前編

余一氏から突然、デジカメ画像を提出されました。

こないだジンフミネットワーク歓迎BBQがね、
七戸であったんだけど、同席していたマチヤくん

彼が終わったあとにパスタを作ってくれたんだ。
それがまたウマくてね。

今日と明日のブログに是非載せたいんだよね。

ということで今日はマチヤくんをクローズアップします。

ふるさとの七戸町に帰郷する前は、
東京のイタリアンレストランに在籍していたマチヤくん。

この日はBBQが終了した後も居座った余一氏と、
主人のジンフミネットワーク(以下JFN)に、
トマトパスタを振る舞ってくれるそう。

余一氏も栽培しているイタリアンパセリ。
マチヤくんも育てているらしく、
この日はマチヤくん自家製イタリアンパセリを使用します。

パスタを茹でるために使う塩もマチヤくん持参の輸入岩塩。

フライパンにマチヤくん特製トマトジュースが加わりました。

しかしここで問題が。
瓶詰めして保存していたこのトマトジュースが、
ギリギリな匂いを放っていたのです。

余一氏はしきりに、

煮沸すれば大丈夫だよ。
モーマンタイ。

とマチヤくんを励まし、調理は続行。

そのやり取りを見ていたJFNも不安げな笑みを浮かべます。

さてこのパスタはどうなるのでしょうか。
続きは明日に。

20100921

奇行が始まったようです

頻繁に奇行を行う余一氏。

私は大抵のことは慣れっこなのですが、
今回はまた一風変わったシュールな奇行が。

彼のデスクの脇に妙なものが置いてあります。
クーラーボックスかと思われますが、
その上にメモ書きが置かれていました。

「石けん在中、触るな」と書いてあります。

石けんってあの石けんですかね。
それとも何か別の読み方があるのでしょうか。

たかが石けんをこんな厳重にしまっている訳がありません。

ははぁん、
これはきっと謎掛けやトンチのようなものなのでしょう。

その誘いには乗りませんよ余一氏。
残念ながら私は一休さんではございません。

20100920

余一氏はまだ七戸か

未だに七戸から戻ってこない余一氏。
本人が言うには今日中に戻るらしいです。

おそらくまたいろんなところで寄り道しているのでしょう。

そんな余一氏、
七戸に出掛ける前に何やら怪しげなことを。

私が余一氏のパシリから戻ると作業デスクの前で、
ぶつぶつ言いながら何かをしていました。

私は少し恐怖を覚えて思わず物陰から撮影。

彼がトイレに行った隙に作業デスクの上を撮影。

オリーブ油やらココナッツ油など。
輸入物の油が大量にあります。

そして他には怪しげな物質や器具があります。
まるで理科の実験でもやるのかというような雰囲気です。

今度はどうもハーブティーの試飲ではないようです。

中にはこのような理科チック丸出しな薬品まで。
「医薬用外劇物」と書いてあります。

犯罪の匂いすらしてきます。
あの男は何をしようとしているのでしょうか。

そうこうしているうちに余一氏が帰還。
私はかなり焦ったのですが、珍しくオトガメなし。

危ないから下がってなさい。

そういう彼はゴム手袋やゴーグルをしだして、
今度は温度計とにらめっこ。

学研の科学の域を超えた意味不明なこの実験…
私は背中に寒いものが走るのを感じました。

20100919

余一氏は七戸へ

ちまたは3連休ですね。
余一氏は昨日未明、ダッチオーブン片手に七戸へ。

「ジンフミネットワーク七戸歓迎会BBQ」だ。

とだけ吐き捨てて出掛けていきました。

そういえば今年6月あたりから、
ジンフミネットワークさんは七戸に転職移住でしたね。

それからかなり経つようですが、今やったのですね。
案の定、まだ帰ってきません。

私も一緒にBBQをやる友達が欲しいです。

20100918

テイスティング余一氏

余一氏のオフィスに行くと作業デスクの上に、
何やら見慣れないティーセットが。

そして部屋の中がいつもと違う芳香が漂っています。

余一氏です。
いつになく真面目な表情です。
茶こしやティーカップの中を注意深く見つめています。

そしてそのお茶を飲む…
どうやらただの休憩、ティータイムには見えません。

何かを書き込んでいます。

静かに…
いま審査中なんだ…

と余一氏。

一応これが採点用紙だ、と言われて覗いてみると、
なるほどどうやらハーブティーの試飲のようです。

本人は「採点」と言っていましたが、
この用紙には点数は書き込まれてはおらず、
「スースーする」とか、感覚的な言葉が連ねてありました。

先日の乾燥していた草は、これに使うハーブだったのですね。

それにしてもイイ香りです。
これはジャーマンカモミールというハーブで、
まるでリンゴのような甘い香りがしていました。

少し私も飲んでみようかと思いましたが案の定、
余一氏からその許しは得られませんでした。

お前は「ハーブ」ってキャラじゃないよな。

そういうとてもくだらない理由でした。

20100917

yamaanの近況 その他の野菜編

とある日のyamaanの作物を撮影した画像を発見しました。
勿体ないのでアップしておきます。

多分2週間ほど前のものかと思われます。

草むらの中で枝豆(大豆)がたくましく育っていました。
あのとき隙間農業で育てていたあの豆一粒がこんなに。

こちらはコットン。
つまり綿ですね。
もうじき花が咲きそうな感じです。

こちらは少し珍しいカボチャ品種、スクナカボチャ。
ひょろっと長い、甘さ控えめのカボチャです。
このように草むらにゴロゴロ転がっていました。

一方でこちらは普通のカボチャです。
その違いは明らかですね。

あるとき余一氏が、

台風がくるかもしれん。
とりあえず収穫時期のものを全部採るぞ。

と息巻き、ほとんど夕暮れにも関わらず、
yamaanに収穫に行かされたときの画像です。

結局台風は直撃せず、ただの雨降りに終わりました。

まぁざっとyamaanの近況報告でした。

それにしても最近の余一氏。
何やら不穏な動きを見せ始めました。

それぞこのブログの醍醐味。

明日からはその模様を逐一お伝えしていきます。

20100916

何かを乾燥しています

久しぶりに余一氏のオフィスに入ると何やら奇妙なものが。
干し網ですね。

iMacが置かれているデスクのすぐ横に掛けてあります。

的を得ているか分かりませんが、デリカシーの無い男です。

中には干し草のようなものが入っていました。

チャックがあったので中に手を入れて撮影。
ハイ、間違いなく草です。
かなりパリパリに乾いてる感があります。

天井にも何かの草が株ごと逆さに吊るされています。

うーん、どこかで見たような植物ですね。
こういうのyamaanに生えてませんでしたっけ…

まぁあとで余一氏に聞いてみるとしましょう。